干物の風景が好き。
グッドデザインだと思う。

島のわんさんは忠誠心篤く、島民にはしっぽをふっているが、よそ者にははっきりとかつぜつよく「わん、わん」と吠える。
その「わん、わん」があまりにも素朴で、ついかまいたくなってしまう。

笠岡港から約一時間船に揺られて、辿り着いたのは六島(むしま)。
人口80人くらい、周囲が約4キロの小さな島。

あたりまえながら、見えるのは海ばかり。

例年より少し早いけど、水仙が見頃だというので行ってみた。

水仙が咲き乱れる斜面を、いい香りを胸いっぱいにすいながら灯台がある高台に上がると、ただ海しか見えない。
それしか見えないから、こちらも何にもする気にならない。
一日3往復しかない小さな船を降りた客は、島民を入れても10人いなくて、とてもいいところなのに人もいない。
芝の上に座り込んだり、仰向けに寝転んでみたり。
自動販売機がないかもしれないと思ったので、コーヒーを淹れて持参した。
なんにもしなくていいのに、いつもなにかしなければならないように思っている自分がいる。
こういうところに来ると、それがはっきりするのですね。
やれやれ。

灯台と水仙。
青い海と高い空。
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