羊草ーひつじぐさー

煮しめ色


 街の中心部に出かけるとき、利用するバスは二社ある。

 一つは遠くからやってくる煮しめ色のバス。
 もうひとつは、近くに発着所のある青色のバス。


 思い返せば、子供の頃もそうだった。
 くすんだ色のバスと、はっきりした色のバス。

 こだわりのきつい子供だった私は、どういうわけかくすんだ色のバスがとにかくひいきだった。
 はっきりした色のバスが先に来ても、くすんだ色のバスに乗りたくて、家族を困らせてました。

 もう大人だから、煮しめ色だろうが青色だろうが、どっちでもいいの。


 でも、なんとなく煮しめ色の方が、いろいろと気になるところがある。
 たとえば煮しめ専用バス停の、電光掲示板の表示。




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 「こんど」
 「つぎ」
 「そのつぎ」

 日本語としてはどうなのかしら、とか。
 でも、精一杯の親切というか、そこはかとなく愛を感じ取ってしまう私。


 それから、煮しめの整理券についているロゴ。




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 煮しめ色のバスは「宇野バス」というので、「うの」の文字をいじったロゴが入ってる。
 この古典的な渦巻き風に、いつも心くすぐられ。


 そんなこんなで、なんとなく煮しめ色を利用してしまう・・・かというとそうでもなく、青色のバスのほうがおおむね車が新しいので、青色が先に来ると、内心「ラッキー」と思っている自分がいるということに、つい最近気づいたのでした。
 これ、煮しめ色には内緒ね。
 




 
by hituji-gusa | 2013-07-12 23:32 | 日々のあれこれ