羊草ーひつじぐさー

カテゴリ:日々の余白( 18 )

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 指宿から眺めた鹿児島湾。

 曇り空の隙間から強く差し込んだ日が海に落ちたとき、海の色が一層濃くなった気がした。


 海辺の温泉は、塩味。

 帰りの道の駅で、芋や大根など根のものと、りっぱなそら豆、タラの芽、みかんなどを買って帰る。
 そら豆は特産品だそうだ。
 帰ってから、れんこん、タラの芽といっしょにてんぷらにして食べたらとてもおいしかった。


 土地を歩き、根のものを食べると、その場所の情報がダウンロードされるような気がする。
 そのあと、必要な時にそれは解凍されて、おもわぬところで自分の中にあった情報とつながる。
 そして何かが腑に落ちる。

 私の場合、そのために旅があるような気がして。






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by hituji-gusa | 2015-04-08 15:14 | 日々の余白

kagoshima




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 凪の海。

 おもちゃをばらまいたような景色が美しかった。




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 小さな船が目の前ですれ違う。

 水面に偶然生まれた波紋を眺めているのも飽きなかった。



 対岸には桜島。
 でも、天気のせいで煙って、火山の力強さはまったく感じられない。

 静かで、精妙な景色。
 ずっとそこにいたいと思えるような。


 車で鹿児島に行ってきた。

 観光らしい観光はちっともしないで、ただ行って帰るだけの旅。
 私の旅はそういうのが多い。
 
 風景を流し、温泉に浸かり、土地のものを食べて。
 場所の記憶に耳を澄ますような旅。

 鹿児島の気配は、なんだかひどく懐かしかった。










 





 
by hituji-gusa | 2015-04-06 21:19 | 日々の余白

流れる水、そのときだけの太陽


 そういえば、昨日はこんなことを考えていた気がする。

 ふとそんなことを思っても、そんな気がするだけで、今日はエネルギーがまったく変わっていたりして、そうなると考えることもまったく違ってしまう。
 
 そういえば、さっき「こうだ」と思っていたこと、すでになんだったか分からなくなっている。

 こういう自分だ、と思って言葉に落としても、気が付くと、そういう自分はどこにもいなくなっている。
 満ちては空になり、そのくりかえし。

 昔は、巌のように動かずそして変わらない、「こういう私」、がいた気がするのに。
 
 
 

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 流れの速い川を眺めているのが好き。

 絶えず変化して、留まらない。
 流れる水。




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 太陽だってそのときだけのものだ。




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 どんな太陽だって、好きだけど。








 



by hituji-gusa | 2015-03-27 00:22 | 日々の余白

10月



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 光のまぶしい秋です。

 世界がはらはらと解けていきます。

 






 




by hituji-gusa | 2014-10-25 22:58 | 日々の余白

そらをとぶ



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 車を運転していたら、大きな龍が前を横切っていきました。

 「乗せて~!」
 と言ったら、
 「また今度ね」
 とのことでした。

 北の方に、ちょっとご用事があったみたい。


 















 

by hituji-gusa | 2014-09-11 18:07 | 日々の余白

言い出せなくて


 「プロレスがわかる人おらんかな~」

 お仕事してたら、付近でそんな声が上がったわけです。


 「はいはい。最近のいろんな団体のことは詳しくないですけど、全日とか新日とかそのあたりのことならざっくりですけど分かるかも。いや~、後楽園ホールとかも行きました。馬場さん、大きかったですよ~。古い話だけど、私が行ったとき、永源遥が唾とばしとかやってた時代で、きゃ~っとか言いながら、女性のお客さんがリングサイドで新聞かなんか広げて唾をよけるのがお約束、というか。あ、もう少し新しい時代のことも分かりますけど・・・」
 と、心の中で応答してみたものの、やっぱりそういうことを公言するのはやっぱちょっと勇気がいりますので、言い出せないまま今日も暮れました。 

 ち~ん。









 イーグルスの名曲「言い出せなくて」。

 長いエンディングが好きでしたね。




 






by hituji-gusa | 2014-01-23 22:10 | 日々の余白

どこにいても




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 最近は、空ばかり見ているような。

 








by hituji-gusa | 2014-01-21 22:24 | 日々の余白

変化



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 毎日、ゆっくりと空を見ます。

 たとえば4年前の自分は、空があることも忘れていたような気がします。
 空は暑さ寒さ、そして雨を降らす、物理的な何かでした。


 変化の流れに乗ってやってきたこの数年ですが、今年もさらに変化しそうです。
 変化の中で、どんどんシンプルになっていきたいなと。
 周りを変えるのではなく、自分の内が変化していくだけです。


 人の中よりも、自然の中にいることがふえそうな感じもしています。
 「ひとり」でいることを大切にしたい、とも。


 誰かに何かを伝えたい。
 そういう思いがしだいに退いていっています。

 自分の中に響かせること。
 自分自身に伝えること。
 今はそれが大切。


 世界の中にいる自分を見ているのが好きでした。
 そこで世界にどう映っているか。 
 そこでどう成長しているか。
 そういうことに意味があると思っていました。

 今は、自分の中に在る世界を観たいと感じています。
 未来に向かって変わっていく自分ではなく、今ここに在って生まれてくるものを見ていたい。


 昔は、愛想のよい人間でした。
 外に見える世界のことが気になっていたので。
 外に向かって働きかけるのが好きでした。
 世界に自分がいることを証明したかったので。

 そういうことが自分の中で終わっていっています。


 遠い昔の、ひとりで粘土いじりに夢中になっているような。
 それでよかったころに、時間をさかのぼって戻って行っています。

 それでいいような気がしています。


 



 
 







 


 
 
 
by hituji-gusa | 2014-01-06 22:54 | 日々の余白