羊草ーひつじぐさー

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大作さん


 大作さん。

 そう呼んでみたらしっくりきたので、今日は大作さんと呼ぶことにした。



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 大作さんは、夜になるとこっそり家を抜け出し、深夜の警備のバイトに行っている。

 バイト先ではなかなかの切れ者で、よく吠え、よく仕事をするようだ。

 大作さんは、だから昼間は爆睡なのだ。

 バイトでためた小金で、ちょいちょいおやつを買い食いしているらしく、どうりでなかなか体重も落ちないわけだ。


 
 大作さん。

 飲み屋のママさんふうに、ちょっと語尾を上げる感じで話しかけると、大作さんはよろこんで尻尾を振っている。



 大作さん。
 
 なんだか気に入ったので、明日も大作さんかもしれない。ひょっとすると明後日も。

 




 



 
by hituji-gusa | 2013-02-22 22:53 | 本日のタロさん

チーズ


 この世のありとあらゆるものはうつくしい。

 ふだん、なにげなく食べているものも。


 
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 木次乳業のプロボローネ。

 うつくしい。


 
 私たちはたえず動いていて、いつも少し先のことを見たり考えたりしながらいる。

 目の前のコップの水を飲もうと手を伸ばしながら、実はコップの水のことは見ていない。
 飲んで渇きが潤った自分の感覚を想像したり、はたまたこれから乗るバスの時間なんかを気にしたりしているかもしれない。

 水の透明感。
 汗をかいたガラスの、みずみずしい雰囲気。
 それが今、目の前にあるのに。


 チーズを切っているときは、目の前のチーズのことだけ見て、感じていたらいい。

 ナイフが重く鈍く入っていく感覚とか。
 切り口の新鮮な色のきれいさとかなめらかさとか。

 その味のことなんか、そのときは想像しなくていい。
 そんなふうに少しでも未来に気持ちをとばしていては、「今」の感動をのがしちゃう。

 チーズの美しさを味わっていたら、勝手に自分が運ばれていく。





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 そのチーズのおいしさに。

 今、目の前にあるおいしさの、まずは匂いでも感じてみることにする。
 





 















 
by hituji-gusa | 2013-02-20 11:22 | 「う」のひきだし

光る海



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 瀬戸内の海辺。
 
by hituji-gusa | 2013-02-12 00:00 | 小さな旅